カルト宗教と自作銃

突然の暴力によって民主主義が脅かされることは許し難い。ただ、宗教によって日々の生活が脅かされることも同じように許し難い。

センセーショナルな出来事があって、のべつ幕なしに垂れ流していることに嫌気が刺し、私はテレビと2〜3週間距離を置いた。

その間にもさまざまな報道がテレビではなされていたらしいが、ネットでの記事や切り抜きを見る限り真実を一部捻じ曲げて報道していた感は否めない。それが民主主義の根幹である選挙にどのように作用したのかは今後検証してほしい。

もちろん、事実としてカルト宗教が幼い彼の将来や日々の生活を脅かしたことは事実だろう。供述も筋が通っているし、件のカルト宗教に詳しい弁護士団の話とも齟齬がない。

誰が何を信じていてもいいし、何にお金を使っていたって税金以外ならばさほど興味はない。だけれども自分が信仰する宗教で家族や周りの人を不幸しているならば、その宗教は健全なはずがない。

何かを信じている方が生きるのは容易い。それは理解できる。けれど、信じるものを見誤ってはいけない。まず、誰かに勧めたり、お金を工面させたりしないといけない宗教など健全ではないのでは?と私なら疑ってかかる。

ただ、疑わない心持ちのとき、つまり弱っているときに味方面して狙うんならタチが悪い。その手腕に興味がないわけではないが、グロテスクな信仰が日本の政策に反映されて生きづらさや搾取につながっている事実に反吐が出る。それが明るみに出て変わるかと思いきや、結果的には無知と信仰の恐ろしさたるやだったからより深く絶望してしまったが。

まあ宗教の援助がないと当選できない方ってドーピングと同義。これから国や地元を背負おうとしてるその人が不正をしたらそこまでの努力ってないものになるだけじゃなくて、マイナスになるから。もちろんしがらみで仕方なくの場合もあるだろうけど、それ勧めた人って責任取ってはくれない。自分の人生なんだから、他人の描いた絵を描くんじゃなくて自分で好きに描くことに時間を使うべきだし、権力の犬は代わりが効く存在でしかないのだからいつ切られてもおかしくないのにいい歳して媚びへつらうの惨めったらしいね、ほんと。

 

最後に。美談になんて絶対しない、両者ともに。

そのためにも真実が明らかになって、不正は不正、殺人は殺人として公正に罰を受ける法治国家であることを願うばかり。